夜明けのたまねぎなもずく [料理と呼べない料理]
ううっまだ外は暗い。３時半に目覚めてしまった。
完全に目覚めたわけではないが、もう二度と眠ることはできない
と思えるほど目覚めの明確な気分だ。
いつもなら、まだまだ夢の中。正体不明の魔物に追いかけられている頃だろう
起き上がるでもなく眠りにつくでもなく寝返りを打ちながら、だらだらと
時間が過ぎていく。
少しづつではあるが漆黒の闇から、玉葱の薄皮を１枚１枚丁寧に
むくように夜が薄くなっていった。
いつもなら朝食の準備へと忙しい時間になってしまっていた
夜の玉葱の皮みたいな薄いベールがなくなり、明るい空に
変わっていた。時刻は、６時を迎えようとしていた
ちっ！
部屋の隅にあるダンボール箱にいっぱいに詰まったタマネギを
横目で見やったら自然と舌打ちが出てしまっていた
またもや玉葱の味噌汁かよっ！そう心の中で毒舌を吐きながら
のそのそと起き上がる
タマネギをもらってから１０日間が過ぎようとしていた
玉葱の味噌汁に玉葱のスープ、玉葱の炒め物や玉葱のサラダ。
体の中の細胞が全て玉葱に入れ替わるくらいタマネギを食べているが
ダンボールの中の玉ねぎは、一向に減る気配がない。
１０日もたつとそろそろダンボールの底がちらほら見えてきても
いいのだが、いつみても満杯状態なのだ。
ひょっとしたら夜明け前にこっそりと誰かが玉葱を補充に来ているかも
しれない。こんなこともあろうかと早起きをしているのだ！と自分に
言い聞かせるようにダンボールの玉ねぎを見やった。
今朝も玉ねぎの味噌汁にごはんのメニューなのだ
もういい加減うんざりだ
本当に脳みそまで玉葱に乗っ取られるような気がして、別のものを
入れようと冷蔵庫の扉を開けて中身のチェックをしだした。
じぇじぇっ！この黒い塊はなんだ！？
ビニール袋に入れられたソレは、まるで闇のごとく冷蔵庫の片隅で
うごめいていたのだった。
これは！
もずくであった。それは、玉ねぎと同時にもらったものであった。
すっかり忘れてしまっていたもずくの貰い物である。
これも消費しなければならない。ｶﾞ━━(;ﾟДﾟ)━━ﾝ!!
しかしモズクと聞いたら酢の物しか思い浮かばないではないかあ！
どうしよう・・・・・
またひとつ悩みの種が増えてしまっていた。
あれから１０日たつが、何の変哲もなくもずくは、微笑んでいる
（ ノﾟДﾟ） よし！味噌汁にぶち込んでみよう！！！！・・・・・・
朝から重い気分を引きずりながら、朝食を食べるのであった。
今朝のメニューはもずく入り玉葱の味噌汁とごはんなのである。
また新たに「もずく」が加わった玉ねぎ生活１０日目の朝なのである。
気分が重いせいかもずくが酸っぱくなっていた。
前回のガサ入れの時に何故？発見できなかったのだろう？
たぶん塩蔵わかめと間違えていたのかもしれない。
塩蔵わかめならば日持ちはするからガサ入れでは無視していた
また塩蔵ひじきでも同様に日持ちはするから、あとまわしにして
ヤバイブツを優先的に処理してしまおうと思ったか？それとも
別の大発見に気分を奪われていたからに違いないっ！
ポテサラの赤！！！これは重要な問題だったのだ
それにしても、もずくはいつが消費期限なのだろうか？
食べながら実践していくことにしよう
もずくは、ダイエット食にはもってこいっ！というしな、お腹の脂肪にも
効きそうな気がする。てか、効くんじゃないかな？
次回からは、脂肪記事じゃあああああ！
ヽ(￣▽￣)ノ
面白いです～！失礼ですが笑ってしまいました～！！文章の書き方美味すぎです～！（爆）
by macinu (2013-06-30 14:31)