雪見酒 [粗酒粗肴(貧乏酒肴)]
雪が降ってきた
水滴とも違う氷とも違う白いふわふわしたものが天から舞降りてくる
貧乏四畳半にも雪は、平等に降り注ぐ
師走のこんな日に降るなんて、掃除をしていた手を止めて、雪が舞うのを
しばし眺める。どうりで手がかじかむはずだ。
おっと、こうしちゃあいられない!せっかくの天からの贈り物を呆然と見ている
だけでは、もったいない。飲兵衛の血が騒ぐ。
雪見酒じゃああ!
舞い散る雪を見ながら、熱燗をキュッとひねると極楽の気分になれるのじゃあ
貧乏四畳半にも時折、雪が舞い落ちる。窓や建具の隙間から冷たい風とともに
舞い落ちてくる。うううっ寒いけど風流じゃああ!
ふらっと紛れ込んだ雪のひとひらがふわふわと貧乏四畳半に舞い散る様を
追いながら、かじかんだ手でクイッと熱燗をあおる
ぷはーーーーっ!
んまいっ!
どんな安物の酒であろうと大自然の美しい舞いの前では、最高の酒である
これを見ながら飲む酒は、最高なのである。このまま天国に逝って
しまいそうになる(笑)しかし、雪の舞と日本酒の熱燗だけでは、いくら
貧乏四畳半でもさみしいのである。そこで、雪見酒に最強のアテに
することにしたのだった。雪は白い、ならば白い豆腐で対抗じゃああ!
白には白で対抗じゃああ!湯豆腐じゃああ!
雪が貧乏四畳半のすきま風に乗ってやってきても湯豆腐の湯気で
たちまちのうちに溶けてしまう、あああ、儚い夢だった・・・・
感傷を胸に熱燗をクイッとやるともう!
んまいっ!
師走の贅沢な時間となってしまったヾ(@⌒ー⌒@)ノ
そして湯豆腐には、ポン酢とともにゆずが重要なアイテムなのじゃああ!
ポン酢に柚の絞り汁を継ぎ足すだけで香り高い湯豆腐の完成なのじゃあ!
香りの渦に抱かれて、雪の舞を見ながら熱燗をクイッと飲むと口福が
訪れます。
柚は絞ると種が出ます。この種は、貧乏四畳半の猫のひたい農場に植えます
てか、放り出しておきます(笑)そのうち芽が出るでしょうヾ(@⌒ー⌒@)ノ
さらにのこった柚子の皮は、今夜の貧乏四畳半の温泉の種です
袋に入れて湯船に入れればゆず湯ですから(笑)しっかり温まります
わはは!
貧乏四畳半の柚子の3段活用じゃああ!
なんだかんだで雪見酒をしているとアテの湯豆腐がなくなってしまった。
雪は、まだまだ降り続いているし酒も飲み足りない。やはり雪に対抗して
白いつまみにこだわりたいっ!
そして選択したのが「おでん」である。ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
おでんの具材の中でも白い白いはんぺんに目をつけたのじゃああああ!
白いはんぺんを口に含むとそれこそ淡雪みたいに口の中で溶けてしまう
舞い散る雪に白いはんぺんの淡雪みたいな口溶けなんて、なんという!
贅沢なのでしょうか?溶ける淡雪のようなはんぺんを追うように熱燗を
クイッと飲れば、至福の口福が訪れる
んまいっ!
白い淡雪のおでんじゃああ!
鍋の活用は、まだまだ続く・・・・・・
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