見果てぬ夢、口福な時間から破滅の道へ [美酒佳肴]
最初の香りは、鼻をくすぐる甘い酒のいい香りがした。色は無色透明。
一口、口に含むと甘い香りとともに酒の甘味が舌を刺激する、
喉を通過するときにキレというかすっきりとしたのどごしが感じられた
ああ、いい酒である
感嘆とも感激ともとれないつぶやきが出てしまった。なるほどこれはいい
友人に感謝しなければならない、こんなにいいものを教えてもらって・・
焼き鳥の塩味をほうばりながら、クイッと飲むと甘味の後にピリっとした
のどごしが焼き鳥を引き立ててくれる。思わず
んまいっ!
と叫ばずにはいられないだろう(笑)焼き鳥を3本食べたあとは、刺身である
冬が旬の鰤の刺身である。おおおおっ脂がのっているぞっ!
醤油にほんの少し触れただけで刺身の脂が醤油に広がっていく。
ブリの刺身は、シコシコとしたあとに脂を残して溶けていく・・そこへ
先ほどの酒である。ブリの刺身の甘さには、酒の甘さよりもキリリとした
辛さだけを感じる。サクッと鰤の脂を洗い流して爽やかな酒の風味がだけが
口の中を支配する。
次に刺身の脇役である大根のツマを何もつけずに口に含んで食べた
なんとなく口の中がリフレッシュしたみたいだ。そのあとに酒を飲んで
みたら甘さが引き立つようになっていた。その酒の甘さの余韻を
残しつつ鰤の刺身をくちにほうばるとまたもや旨みの脂がジワーっと
広がるのだった。すかさず酒をクイッとひっかけると今までの甘さの
余韻などなく( ー`дー´)キリッとして辛く感じた。
これこそ酒の
んまいっ!
であるヾ(@⌒ー⌒@)ノ
もう二度と訪れることのない冬の1ページであった。
過去に記入した日記の加筆修正したものであるが、まるで遠い過去の
ように懐かしくもあり、あの時の口福を噛み締めていた。
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