避暑地の出来事 [はずめし(喪飯)]
暑い、毎日うだるような暑さで気分が滅入る
貧乏四畳半の室温は、うなぎのぼりでぐんぐん上昇していく
土用丑の前日の倒れるほどに暑い日、避暑地に行くことにした
そこは貧乏四畳半の室内に比べて涼しいところなのだ
暑い~避暑地に向かう~なんとセレブな発想なのでしょうか!
ブルジョワに憧れて、もはや何十年と過ごしてきたが未だに
セレブのセの字にも届かないビビビビの貧乏生活を送ってきたが
発想までは貧困ではないのだ。さっそく出かけるのじゃあ!
貧乏四畳半から椅子を取り出して玄関先に置く
そう!そこが今回の避暑地である貧乏四畳半の玄関先なのじゃ!
わははは、風通しもいいし日差しを遮ることができる
室内より体感温度は低くなるのじゃああ!
さらにコンクリートの床に水を撒けば、蒸発するときに熱を奪うので
涼しくなるのじゃあああああ!
まさに貧乏四畳半にうってつけの避暑地じゃありませんかあ!
交通費はかからないし、森林地帯みたいに建物の影の部分だから
太陽光線を昼なを薄暗い鬱蒼とした場所なのだ
日本の住宅(特にアパート)関連は、玄関を北側に配置する例が
多いのだ。南側にベランダや開口部の大きい窓などを配置するために
どうしても玄関が北を向いている住宅が多いのが現状なのだ
貧乏四畳半も標準的な住宅事情に基づき玄関が北を向いているので
太陽の影になり比較的涼しいのだヾ(@⌒ー⌒@)ノ
しばらく避暑地を楽しんでいると、どこからともなくうなぎの蒲焼の
香りが漂ってくる。これは( ゚д゚)!白飯だけで過ごせるのじゃないか?
うおおお!さっそく白飯の用意じゃああ!
香りを嗅いで~ぇ!白飯をかきこむっ!
そういえばうなぎの蒲焼を食べたのは、何十年前だろうか?
店に入ると、うなぎの蒲焼の香りが漂い食欲を刺激するのだ
メニューのお品書きと書かれた冊子を手に取ると、うな重の
松竹梅の文字が並んでいる。松・・・・・の下の数字をみる
大きくため息をついて、次に竹の下の数字を見てから
梅の下の数字をみる。そして大きな声で「たけっ!」と叫ぶのである
店のあるじが厨房ののれんから顔をちょこんと出して「あいよっ!」と
いうのであるが「たけっ!」と叫んだのは価格が高かったので
思わず漏れ出たのだがそれを注文と勘違いしたのである
バブルの頃の記憶だが今でも鮮明に覚えている
それにしても松竹梅と並んでいたら、竹を頼んでしまうのはなぜだろうか
いかにも金持ち風で成金趣味のおじさま方が「松っ!」と頼むのを
聞いてはいるが一般市民の金持ちそうな人々は「たけっ!」と頼んでいて
誰一人として「うめぇっ!」と頼んだのは聞いたことがない。
食べてる途中に「うめぇぇっ!」というのは聞いたことがあるが(笑)
メニューの中に上、中、下と書いてあれば、下を頼む人は
見かけたことがなかったなあ・・・・・
それにしてもあれから何十年経ったのだろうか?セレブな時でも
それでもうなぎは高嶺の花だった。
それでスーパーで安いうなぎを買ってきては
弁当箱に入れてうな重じゃあああ!と喜んでいたものじゃが、
今ではそれさえもできない体になってしまったのだった・・・・
正確には、それさえ買えない貧乏生活になってしまった。
香りを嗅いで~ぇ!白飯をかきこむっ!
白飯の茶碗を持って貧乏四畳半の玄関を行ったり来たりしていると
ちょっとばかし悲しくなった土用の丑の日の前日になってしまった
一番最初に勤めたお店~!うなぎ松竹梅有りました~!(笑)最近スパーのうなぎも高いですよね~””(^o^)v
by macinu (2013-07-22 08:09)
こんにちは^^
たけっ~(竹?高い?) うめぇ~(梅? 美味い?) とっても面白かったです(^-^)
by mimimomo (2013-07-22 15:04)