大阪のおっちゃんになりたかったんや! [粗酒粗肴(貧乏酒肴)]
アホなことを考えてしまった。
串カツのソースの二度漬け禁止!というフレーズが頭からぐるぐるして
離れてくれないのです。道頓堀や通天閣界隈で串カツの立ち飲み屋さんへ
行きたい気分がムクムクと湧いてくるのです。
今度の休みに行ってみよう!と、思い立っても休みまで待てない。
そんな時、いつものようにスーパー廻りをしていたのですが、精肉売場で
串肉が40%引きで販売されていたのです。目が釘付けになりました。
これを利用して串カツにすれば、大阪の立ち飲み屋の実践になるに
違いないと確信していました。次の休みまでに予習をしておけば、
かっこよく串カツのソースへの二度漬けへの恐怖が薄らぐかも知れない。
そう思いつつ手を伸ばして買い求めてしまいました。
これは塩焼き用の串カツです。衣を付けるには、小麦粉とタマゴと
パン粉を準備しなければなりません。貧乏四畳半に取って返して
台所の棚を探しました。昨年買ったパン粉がひと袋と同じく小麦粉が
半分ほど、そして1週間前に賞味期限が切れたたまごが一個だけ
見つかりました。次は揚げ油ですが3週間前に唐揚げをしたので、
それが鍋の中に油ごと残っています。これで材料は、全て揃いました。
さっそく調理開始です!
小麦粉にたまごと豆乳を混ぜます。水でも良かったのですが、7月に
買ったままの豆乳が寂しそうにしていたので仲間に加えることにしました。
たまごが一個しかないのでそんなに小麦粉もパン粉も豆乳も消費しません
ほとんど残ってしまいました。また次回に使うので封をして台所の隅へ
置いておきます。さああ、串肉に衣をつけます。おおっと?
卵と小麦粉と豆乳を溶かしたタレは柔らかすぎたのか?付けても流れて
いきます。( `・ω・) ウーム…でも、素早くパン粉につければ、それらしい形に
なりましたあ!いいよ!いいよ!
次なる作戦は、いよいよ「油で揚げる!」です。
点火ああああっ!
ガス台のスイッチを入れます。油が適温になるまで時間がかかります
その間、洗い物をすませましょう!なんて効率がいいのでしょうか?
長年、貧乏四畳半で過ごしてきた実績がものをいいます(笑)
そうこうしているうちに油が煮えてきました。ほのかに油煙があがります
さっそく串カツ作成の醍醐味!「揚げっ!」の工程に入ります
じゅわわわわわっ!
泡が出て煮えてきています。いよいよ実食まですぐそこであります
はやる気持ちを抑えて揚がるのを待ちます。
この待ち時間の間に作業手順に誤りがないか点検します
ソースはあります。ここはドロドロしたとんかつソースじゃなくて、
サラリとしたウスターソースでいいでしょう(*´∀`*)
ここは、大阪らしくアルミパッドにソースを入れたいところです。
ああっ?\(◎o◎)/!ソースパッドがないいいいっ!
オーブントースターの焼き台ではどうだろうか?
なんかソースがたっぷり入りそうで、怖い。もう少し小ぶりの代用品は
ないのだろうか?台所をゴソゴソ探してみる
その間にも次から次へと串カツは揚がっていく・・・・・
そして重大な過ちに気がつく!|゚Д゚)))キャベツがないっ!
串カツといえば、キャベツの乱切り!串カツの作法といえば、
キャベツに始まりキャベツに終わるといっても過言でないほどに
キャベツを重要視するのじゃあああ!串カツをソースにつけて
食べたあとの串でキャベツを刺してソースをつけて食べる
そして次の串へ移るのである。なんという無駄のない動きであろうか?
串カツからソースパンへ、そしてキャベツへいって再びソースパンへ・・・
この洗練された動きこそが串カツのソース二度漬け禁止の醍醐味なのに・・
なんちゅうことだ、今夜は断念してキャベツを準備してから実食を
することにしよう!揚げたてじゃなくなるが、レンジでチンすれば
いいじゃろう。とりあえず冷蔵庫に保管じゃああああ!
さて、日も明けて大阪のおっさん熱は、ますますヒートアップ!
串カツのソース二度漬け禁止にあう酒は、なんだろうか?
やはりホッピーかビールであろう( ̄∀ ̄)貧乏四畳半には無敵の
発泡酒があるのじゃああ!気温よし!酷暑までないにしろ、残暑という
ほどよい気温は、あるので発泡酒には最適の気温じゃあああ!
キャベツもこうてきたでーっ!準備は完璧じゃあああああ!
キャベツは絶対乱切りやな、綺麗に揃っているキャベツなんてキャベツと
ちゃうっ!
大阪らしく銀の食器に入れたろうかいな?
キャベツの乱切りの盛り合わせじゃああああ!
さああっ!役者は全部そろうてしまったああ!予定通り串カツを
レンジでチン!するのじゃああ!ささ、進行表通りに進めるぞ!
まずは1本串カツを取り、ソースのたっぷりの皿につけるのじゃあ!
うおおおっ!ころもがあ!衣がソース色に染まっていくうぅー
串カツを頬張る
んまいっ!
ソースに発泡酒がまたよく似合うのだ!発泡酒をぐびぐびいくのじゃあ!
ぐびぐび・・・ぷっは~ぁ!更に大阪のおっちゃん化は進むのである
食べたあとの串でキャベツの盛り合わせの中に突っ込んでキャベツを
射すのじゃあああ!おもむろにそれをソースに浸すのじゃああああ!
くぅ~っ!ソース味のキャベツのなんと!甘いことかっ!
これは発泡酒のおかわりじゃああ!ぐびぐび・・・ぷっは~ぁ!
こうして発泡酒が2本、3本と消えて行き串カツも次から次へと5本目に
差し掛かるとソースの中に油が浮いているのがわかる。ついに
ソースにも串カツの油が移って串カツ仕様のソースになってきたのだあ!
1段と旨くなったソースにキャベツの甘みが引き立ち手が止まらない!
串カツをソースにドボン!その串カツを頬張って発泡酒をぐびぐび・・・ぷっは~ぁ!
返す串でキャベツをグサリっ!ソースにドボンしたら口に運ぶ、そして
発泡酒をぐびぐび・・・ぷっは~ぁ!とするのである。
こうして貧乏四畳半の酒宴は、盛り上がりを見せたのである
すっかり大阪のおっさん化したので、なれない大阪弁を酔った口調で
ごっつ、んまいっ!やんけ!このままだと 発泡酒がのうなってしまうやんかあ!
と、のたまうのである。
いつも拝見してます!
貧乏飯もイイですが…発泡酒の消化速度に毎度釘づけです!
ワシも大阪のおっさんになりたいと激しく思いました^^
by ぱひ♪ (2013-09-01 09:43)